コスラエのダイビング・ポイントには、サンゴを保護する目的にブイが設置されています。1つのポイントに1つだけブイがあるのではなく、複数のブイがあるため、どのブイからエントリーするかや潜り方(水深、ドリフト方向など)により、同じダイビング・ポイントでも出会える魚や見られるサンゴが大きく異なります。
コスラエのダイビング・ポイント
#1
ヒロシ・ポイント(Hiroshi Point)
コスラエ太郎が発見したサグラダファミリアやシンデレラ城のようなサンゴが荘厳に立ち並び、カレントが出ればバラクーダの群れやグレイリーフシャークのファミリーとの出会いもあります。コスラエで唯一、白い砂地が広がるスポットもありオドリハゼなどのマクロの撮影もできます。
お城のようなサンゴを撮影する、回遊魚を狙う、砂地で遊ぶなど、潜り方のバラエティが多いです。ここでクエッションです。どうして「ヒロシ」という名前なのでしょうか?コスラエでふしぎ発見!!
#2
ブリーヘイズの沈船(Bully Hayes Wreck)
悪名高い海賊ブリーヘイズの1874年に沈没した船「レオノーラ号」がコスラエの海の中に眠っています。世界中に沈船がありますが、これは戦争で使われた軍用船ではなく、さらに昔の時代の海賊船です。ウトウェ湾の水深15メートルあたりに沈んでいます。
沈没した際に大破した上、沈んでから140年以上も時が経つため、海賊船の原型はなく、見ることができるのは船の部品だけです。湾の中にあるため、透明度も良くありませんので、残りエアや3本目に潜ると良いです。
#2 おまけ
ドワーフ・フォレスト(Dwarf Forest)
マングローブ・ダイビングです。ウトウェ生物圏保護区のマングローブとサンゴが共存するスポットでダイビングします。透明度は外洋に比べると低いですが、水中にサンゴ、水面にマングローブが浮かび上がる景色はなんとも幻想的です。
コスラエ太郎がプライベートで潜るポイントですので、ダイブショップではご案内していません。
#3
ジャックス(Jacks)
コスラエで最もダイナミックなポイントです。エントリー後、ギンガメアジの群れを目指して、一気に水深35メートルまで突撃します。ギンガメアジは正直ごく稀にしか出会えませんが、カレントに怯まず踏ん張っていると、バラクーダやツムブリの群れ、ナポレオンフィッシュ、グレイリーフシャーク、ロウニンアジが現れることがあります。
コスラエらしい高くそびえ立つサンゴが広がり、透明度もコスラエで随一のポイントです。一度だけジンベエザメが出たこともあります!
#4
ワラン・ドロップオフ(Walung Drop-off)
バラクーダの群れを狙うときに案内するポイントです。透明度もコスラエで随一のポイントで、コスラエ・ブルーの透明度に感動しているとバラクーダの群れが出現することがあります。
当たった時の破壊力はコスラエで一番!エントリーした瞬間にバラクーダの巨大な群れに突っ込むこともあれば、バラクーダの群れにツムブリの群れが交差し、海の中がもう訳が分からなくなることも(笑)この感動を是非コスラエで経験してください!
#5
ワラン・コーラルガーデン(Walung Coral Garden)
手つかずのハードコーラルが広がるポイントです。特にキャベツコーラルの無垢な姿は特筆すべきものがあります。サンゴに舞うように生息するミクロネシア固有種バートレット・アンティアスの群れはまるで夏の花火のように鮮やかです。
大物狙いより、サンゴをお見せするダイビングの際にご案内していますが、マダラトビエイやツバメウオの群れとの出会いもあります。
#6
イエラ・ウォール(Yela Wall)
コスラエ固有種の樹木カ(Ka)の木の保護地区であるイエラの森に通じるパスの入り口がポイントです。透明度や大物狙いより、フレーム・エンジェルフィッシュやコミカル・ブレニーなど、小物の魚を紹介するときにご案内しています。ウミガメも頻繁に現れます。
エントリーポイントは2つあり、北のブイから60分ほど潜るとサンゴの小さな洞窟もあります。ナポレオンフィッシュやカンムリブダイのファミリーを見かける時もあります。
#7
トローカス・サンクチュアリ(Trochus Sanctuary)
オキャット港からボートでわずか2分のポイントです。以前はトローカス(高瀬貝=巻貝の一種)の保護エリアだったため、現在でもよく見かけることができます。ウミウシや小物の魚、色彩変異するオコゼやカレイを探すのに良いポイントです。
欧米人ガイドが頻繁に潜る傾向があり、初日の一本目にチェックダイブとして潜ることが多いです。
#8
シャーク・アイランド(Shark Island)
オキャット港からボートでわずか3分、コスラエ北西部の大物のポイントです。「シャーク・アイランド」というポイント名のわりにサメはそれほど遭遇率が高くありませんが、潮流が出ればマダラトビエイ、ツムブリ、バラクーダの群れが期待できます。
手つかずのサンゴも見事で、コスラエの南側で見られるサグラダファミリアのような尖塔状のサンゴが、このシャーク・アイランドでもご覧いただくことができます。「ピラミッド」や「ハリネズミ」のような姿をしたサンゴもお楽しみに!
#9
スプリット・ロック(Split Rock)
地形ポイントです。水深15メートルに高さ8メートルほどの大きな岩が真っ二つに割れた状態であり、岩の間を通ることができます。この岩の周りでは、シャコガイ、ウミウシ、ハタタテハゼやバートレット・アンティアスのような小物の魚を見ることができます。ホソカマスの群れが静止画のように中層で止まっていることがありますのでお見逃しなく!
#10
イーグルレイ・ウォール(Eagleray Wall)
その名の通り、マダラトビエイの群れを狙う豪快なドリフト・ダイビングをします。マダラトビエイかと思ったら、稀にロングテール・スティングレイの群れのときもありますし、そのロングテール・スティングレイの群れの中に1枚だけマダラトビエイが混ざっているときもあります(笑)
冬場は貿易風の影響で潜れる機会が少ないですので、夏場(5月頃~10月頃)によくご案内しています。
#11
フェニックス(Phoenix)
南北どちらにドリフトするかによりダイビング内容が変わるポイントです。カレントが北側へ流れている場合、ドロップオフのドリフト・ダイビングになり、ナポレオンやバラクーダが出ることがあります。一方でカレントが南側へ流れている場合、サンゴの上をのんびり流れ、大物はあまり期待できませんが、多種多様な魚で海の中がまるで水族館のようになることがあります。
島の東側の海況が落ち着くことが多い5月頃から10月頃に潜ることが多いポイントです。
#12
スティングレイ・フラット(Stingray Flat)
コスラエ太郎が発見した巨大なキャベツコーラルが群生したスポットがあります。黄色とグレーの2種類の手つかずのキャベツコーラルがまるでキャベツ畑のように広がっています。キャベツコーラルを見た後は、水深10メートルほどに延々と続くエダサンゴの上をのんびりとドリフトします。
島の東側の海況が落ち着くことが多い5月頃から10月頃に潜ることができます。
#13
レラ湾の沈船&戦闘機(Lelu Harbour)
レラ湾には旧日本軍の輸送船とアメリカ軍の軍用機2機が沈んでいます。最大水深は22メートルほどですので、沈船ダイビングにしてはそれほど深くはありません。ただし、湾内のため、透明度は10メートルもありません。せっかくコスラエで潜るなら、アウトリーフ(外洋)の透明度の高い海を体験していただき、手つかずのサンゴを見ていただきたいと思うのが本音です。
#14
ビレッジ・リーフ(Village Reef)
以前、営業していたコスラエ・ビレッジ・エコロッジ&ダイブ・リゾートの前のポイントです。リゾートの前ですが、ビーチ・エントリーではなく、ボート・ダイビングです。エントリーのブイは2つあり、北側のブイを潜る場合、ナポレオン、バラクーダ、マダラトビエイなど大物が出現することがあります。南側のブイを潜る場合、大物狙いではなく、珊瑚と小魚を見るダイビングです。
島の東側の海況が落ち着くことが多い5月頃から10月頃に潜ることが多いポイントです。
#15
マレム・リーフ(Malem Reef)
エントリーのブイは3つあります。どこからエントリーしても似たような地形で、同じ種類のサンゴが群生していて、段々畑のように広がっています。カラフルではなく「白黒の世界」というイメージです。大物ポイントではありませんが、ナポレオンやツカエイ、ウミガメなどがのんびり泳いでいる姿を目にします。
島の東側の海況が落ち着くことが多い5月頃から10月頃に潜ることができます。