観光業界にDMO(DMC)という言葉があることをご存じでしょうか?
JTB総合研究所の用語集には次のように説明があります。
DMOとは、観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、風俗など当該地域にある観光資源に精通し、地域と協同して観光地域作りを行う法人のこと。Destination Management Organization(デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション)の頭文字の略。DMCはDestination Management Company(デスティネーション・マネージメント・カンパニー)の略。
JTB総合研究所より抜粋:
https://www.tourism.jp/tourism-database/glossary/dmo/
また、観光庁が規定した日本版DMOは以下の通りです。
『地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人』
観光庁より抜粋:
https://www.mlit.go.jp/kankocho/page04_000048.html
コスラエ太郎のDMO/DMC活動:
コスラエで初のDMCコスラエ・ツアー・カンパニーの立ち上げ人であるコスラエ太郎は、2011年から2022年までコスラエで生活しながらコスラエの観光産業を発展させる仕事に従事して参りました。
2011年より8年間、コスラエ州政府観光局で観光地域づくりの舵取り役として、観光地として知名度の低かったコスラエをサステナブル・ツーリズムを推進する観光デスティネーションに育成し、農業、漁業、環境、教育など、様々な分野の島民、コミュニティ、民間事業者、政府機関と協力することで、コスラエの観光産業のみならず、コスラエ島全体を巻き込んで盛り上げてきました。
2014年にコスラエ・ツアー・カンパニーを立ち上げた目的は、DMCの整備、つまり、それまで政府の立場として行ってきたDMOの活動を民間にも裾野を広げ活動を行っていくためです。
コスラエにおける観光地域づくりの活動は、多様な関係者と協同して行って参りました。コスラエ人はもちろんのこと、コスラエの観光産業で活躍するアメリカ人、イタリア人、オーストラリア人、ドイツ人、島外では同じミクロネシア連邦でありながらそれぞれ言語・文化が異なるポンペイ人、チューク人、ヤップ人と多種多様な関係者と連携して取り組んで参りました。
主な活動内容:
コスラエ州政府・観光局(Kosrae Visitors Bureau)
PR戦略の策定
・ ブランドイメージの構築
・ プロモーション展開の企画立案
・ マーケティング(市場調査、統計分析)
・ メディア戦略(テレビ、ラジオ、雑誌、WEB)
島内フィールドワーク
・ 観光資源の調査開拓
・ ツアーガイドやホテルスタッフ育成
・ ステークホルダーとの関係調整
・ ワークショップやレポートによる活動報告
観光プロモーション活動
・ ウェブサイトとSNSの整備運用
・ パンフレットとツーリストマップ制作
・ 特集記事の雑誌、ウェブへの掲載
・ 視察ツアー等イベントの企画実施
日本出張
・ 旅行会社、出版社への営業
・ 展示会出展、セミナーやフェス開催
コスラエ州政府・経済資源省(Department of Resource and Economic Affairs)
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産業育成・経済活性化に関するコンサルティング
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各産業の市場調査
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広報活動、PRツールの作成
コスラエ州政府・教育省(Department of Education)
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国際交流事業
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青少年教育事業
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スポーツ事業
非営利組織 NGO/NPO
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Kosrae Association of Tourism Organization (KATO)
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Yela Environment Landowners Authority (YELA)
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Utwe Biosphere Reserve (UBR)
観光プログラムの企画・実施
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国際交流プログラムや異文化体験スタディツアー等の教育旅行
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観光×農業・漁業・環境プログラム(体験型アクティビティ)
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地域住民と連携したホームステイ体験プログラム
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クルーズ船寄港時の観光企画・運行
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団体旅行、トレイルラン、ローカルフードフェス等のイベント
インバウンド・オペレーション
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地域創生(観光資源の開拓、人材の育成、特産品の創出、環境活動)
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留学生や研修生へのフォロー(書類作成補助、生活サポート)
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業務渡航者のビジネスサポート(仲介、アポイント調整、通訳)
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駐在員/赴任者サポート(ビザ申請、銀行口座開設、住宅斡旋等)
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ODAプロジェクトのコーディネーション
国家プロジェクト(事業):
ミクロネシア連邦政府
史上初の日本⇔ミクロネシア連邦・直行便プロジェクトのミクロネシア連邦政府タスクフォース
※ミクロネシア連邦政府より選任される
日本政府
政府開発援助(ODA)案件
国際協力機構(JICA)プロジェクト
コスラエ島の観光産業に従事するたった一人の日本人が現地の政府・民間を巻き込んで約10年間活動を続けて参りました。