2020年4月号 No.3
レンウォー!(こんにちは!)
コスラエ太郎の南国移住記・新連載の第10話はコスラエ語・後編です。
前回の第9話「コスラエ語・前編」でコスラエの言語事情についてお話ししましたので、後編ではコスラエ語がどのような言語かお話ししていきます。
コスラエ語で特に戸惑ったのが「n」から始まる単語です。
「私は」という単語は Nga(ンガ)です。「私は日本から来ました。」は Nga mwet Japan.(ンガ・メェット・ジャパン)と言います。
自己紹介をする際や日常会話の主語としても特によく使う単語ですが、日本では「ン」から始まる言葉がありませんので、初めは発音する照れ臭さがありました。
面白い展開が、子供たちが「オレも!オレも!」と言うときです。
例えば、子供たちにカメラを向けると「ンガ!ンガ!!ンガ!ンガ!!」
(オレも撮って!オレも撮って!!)とンガンガ攻撃にあうことがあります(笑)
コスラエ語は単語を並べればほとんど理解してもらえます。過去の話をする際は、単語の後に tari(ターリー)をつければ分かってもらえます。
Mongo tari(モンゴ・ターリー)
「食べ終わりました」
Orekma tari(オレクマ・ターリー)
「仕事が終わりました」
それから、ひとつの単語で名詞と動詞として使えるのも特徴です。
Mongo(モンゴ)
名詞の場合「ご飯」
動詞の場合「食べる」
Orekma(オレクマ)
名詞の場合「仕事」
動詞の場合「仕事する」
「正しい」コスラエ語を学ぶのは大変難しいです。コスラエ太郎はコスラエに来て10年になりますが、コスラエ語は「なんとなく」話している感じです。
なぜなら、コスラエの人たちに質問しても聞く人によって言うことが異なるからです。単語のスペルすら教えてもらう人によって異なることがあります。
「これって同じ単語なの?」と驚いたのが数字の10です。
Aさん「singucul」
Bさん「siengaul」
発音は(シゲウル)
コスラエ語を調べられる資料や辞書は非常に少ないです。「ようやく見つけた!」と喜んでも資料によっても書いてあることが異なるため、いつまでたっても「正しい」コスラエ語が分かりません。
コスラエ語を学ぶのは大変ですが、それがコスラエ語の魅力なのかもしれません。次号は旅行で役立つコスラエ語を紹介します!
カット・ファ・オーシュン!(またね!)
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