2020年4月号 No.2
レンウォー!(こんにちは!)
コスラエ太郎の南国移住記・新連載は今号より3話連続でコスラエ語を紹介します。まずこの第9話はコスラエ語・前編としてコスラエの言語事情についてお話しします。
ミクロネシア連邦の公用語は英語ですが、ヤップ州、チューク州、ポンペイ州、コスラエ州でそれぞれ現地の言語が異なり、ユネスコの言語データによると国全体では10を超えるローカル言語があるようです。
コスラエの公用語も英語ではありますが、日常で話される言葉はコスラエ語です。コスラエはミクロネシア連邦の他の州(本島)と比べると英語を使う機会が特に少ない島です。
ヤップ州、チューク州、ポンペイ州は同じ州の中でも異なる言語を使う人たちがいるため、公の場では共通語として英語を使う機会がありますが、コスラエ州はコスラエ島だけのため、コスラエ語だけで生活ができます。
また、4州の中で最も外国人の出入りが少ないため、英語を話す機会も少ないです。
実際にコスラエで生活をしていても英語を使う機会が極端に少ないと感じます。コスラエ太郎は日本人ですが、コスラエの人たちからはコスラエ語で話しかけられます。これは10年住んでいるからではなく、コスラエに来たときからです。
コスラエでも州政府機関で働く人たちは英語を話せる人が多いです。しかし、どうしてそうなるのか、日本人やアメリカ人など外国人が混ざっている会議の場で、ほとんどの会話がコスラエ語ということは珍しくありません。
電話でもコスラエ太郎が英語、電話の相手がコスラエ語という世にも奇妙な会話のやり取りが続くことも少なくありません。電話を切った後、あまりの滑稽さに思わず吹き出すときがあります(笑)
コスラエ語には意外な記録があります。それはユネスコの絶滅危惧言語に指定されていることです。
コスラエの人口は公称6,600人(2010年統計)。コスラエ語を話せる人は世界にわずか数千人しかいません。
さて、そのコスラエ語とはいったいどのような言語なのでしょうか?次号「コスラエ語・後編」でコスラエ語の中味に迫ります!
カット・ファ・オーシュン!(またね!)
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