2021年8月号
レンウォー！（こんにちは！）
コスラエ太郎の南国移住記・新連載の第28話は、コスラエ太郎のココナッツ最強説・後編をお届けします！
前編・第27話でココナッツ（ヤシの実）の飲料用、料理用の使い方を紹介しましたが、後編では「コスラエならでは」の使い方を紹介します。
皆さんは外の皮をむいたココナッツをご覧になったことがありますか？
コスラエでココナッツは外の皮をむいて使います。むいた皮は捨てずに取って置き、乾燥させて火を起こすときの燃料として使います。
湿度の高いコスラエでも火がつきやすく燃えやすいため生活必需品です。
ちなみに、このココナッツの皮をむく作業を「husking = ハスキング」と言い、誰が一番早くココナッツの皮をむけるかを競う「ココナッツの皮むき競争」もあります。
それから、コスラエの人々はココナッツの葉を編んでお皿やカゴを作ります。
特別なイベントの際には、このココナッツの葉で作ったカゴで食べ物を運び、お皿に食事を盛ります。
切り傷をつくった際にはココナッツをローカル・メディスンとして使うことがあります。
樹皮の一部分を薄く剥がし傷口に当てて止血します。天然の絆創膏です。
前編・第27話でココナッツ・ミルクの作り方を紹介しましたが、ココナッツ・ミルクからオイル（油）を作ることもできます。ココナッツ・オイルです。
食用としてももちろん使えますが、コスラエの人々はココナッツ・オイルを体に塗ることが多いです。
例えば、女性はココナッツ・オイルを髪の毛に馴染ませるように塗りますし、男性はジャングルや湿地帯に行く際に虫刺され対策として肌に塗って行くことがあります。
最後に、ココナッツの危険性も紹介しておきます。
頭の上から落下してくるココナッツです。ヤシの木は高く、ココナッツは非常に硬いので、万が一、人間の頭に当たったら「痛い！」どころの騒ぎではありません。
車も同様です。ヤシの木の下には停めないことが鉄則です。
コスラエではしばしばこの「ココナッツ爆弾」が直撃した、フロントガラスが粉々に割れている車を見ることがあります。
以上、前編・後編と2話に渡ってコスラエ太郎のココナッツ最強説を紹介しました。
カット・ファ・オーシュン！（またね！）