2022年8月号
レンウォー!(こんにちは!)
コスラエ太郎の南国移住記・新連載の第40話は、コスラエ太郎の永遠のライバルを紹介します!
ライバル・・・それは、犬です。
コスラエの飼い犬はリードで結ばれておらず、野に放たれて飼われています。
旅行者の方々から「コスラエは野犬が多いですね」と言われますが、コスラエの島内を縦横無尽に動き回っている犬は、実はどれも飼い犬なのです。
従って、歩いていると、とにかく吠えられます。
野放しになっている「飼い犬」は家のセキュリティーも担っているので、見知らぬ人を見ると吠えてきます。
吠えられるだけならまだしも、車や自転車には突進してきます。
犬は回るものに反応すると聞いたことがあります。
そのため、自分の体よりも何十倍も大きい、動いている車を目掛けて、吠えながら突進してきます。
自転車で通勤していた日々は毎日が犬との戦いでした。
コスラエ太郎は自転車に乗る場合、常に「竹の棒」を装備します。
竹で作った棒で、先端に釣り針のような返しがついていますので、攻撃力もなかなかです。
襲ってきた犬に対して、自転車に乗りながら「竹の棒」を駆使して追い払います。
その姿はまるで騎馬しながら武田信玄に攻撃する上杉謙信です(笑)
犬を追い払う際に使うコスラエ語があります。
ローカルの人たちは「チョーク」と言います。発音は黒板に使う「チョーク」と同じです。
コスラエの犬もしつこいです。不撓不屈の精神を持っていて、二度三度とアタックしてきます。
しかも相手が1匹ならなんとか撃退できますが、2匹、3匹と徒党を組まれるとたまったものではありません(汗)
想像してみてください。
自転車に乗りながら、竹の棒を振りかざし、「チョーク」「チョーク」と叫びながら、犬と格闘。
あまりにも滑稽です。
実際のところ、コスラエの人々にとって、犬が野放しになっていることに対して問題意識がありません。
コスラエでは狂犬病の発症例がないため、噛まれてもただ痛いだけで、命の危険はありません。
さらに、コスラエにはあるカスタム(慣習)があります。
それは人を噛んだ犬は、肉になります。コスラエの人たちは犬を食べます。
コスラエ太郎が犬に噛まれた際、ホームステイ先のパパが「今夜は御馳走だ」と迷言を残し、その夜のご飯は犬のバーベキューでした。飼い犬でもお構いなしです。
旅行者の皆さんには不安になるようなことを紹介してしまいましたが、実際、旅行者の方々が行動する範囲では、それほど野放しになっている犬と遭遇することはありません。
ダイビングでも観光でも、ほとんどが自動車の移動になりますし、この話はあくまでも生活レベルのストーリーです。
ただし、コスラエでサイクリングをする際には、野放しになった「飼い犬」にご注意ください。
魔法の言葉は「チョーク!」です!
カット・ファ・オーシュン!(またね!)
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